風呂桶がサラダに盛られて食卓に置かれている

週報(Weekly Report)

このブログでは、海外赴任中に感じたことを、毎週アップしていく予定です。

海外との文化の違いや、マネジメントの大変さ、離れて暮らす両親や、一緒に赴任している妻や子どもとの関係など、日々悩んだり、学んだりしたことを、読書を通して勉強になった内容も交えながら、ご紹介をさせていただきます。

定期的に発信をすることで、気持ちの変化や異文化での生活、ご家族や従業員との関わり、日本本社との関係など、色々と悩むことが多い海外赴任中の方々の少しでも共感できる内容を発信したりお悩みなどの心の支えや参考になれば幸いです。

ひと言

2024年11月1週目

今月は本社でのオンライン研修があるため、経理の数名の方にアンケートを依頼をしました。

月初のお忙しい中、すぐに入力の対応をしていただき、さらには励ましの言葉もいただきました。

ご回答していただいた皆様ありがとうございました。

中には一緒の課で、働きたいと言ってもらえてとても嬉しいです。

タイにいると自分のマネジメントは上手くいっているのか悩むことが多いため、そのような言葉はとても嬉しかったです。

日本へ戻った時に、「あなたと一緒に働けて良かった」と言ってもらえるように、タイではたくさん悩んで、色んなことを実施して、失敗や経験を繰り返して成長していきます。

今週、タイの調達の一人がエクセルの勉強会をやるとのことで、タイ社の従業員に対して教育の機会を設けていました。

アドミンメンバーも含めて大変好評で、とても役に立ったと言っていました。

自分自身も従業員の方に、教育をする機会を作りたいと思っていましたがなかなか実現できていなく、もどかしい気持ちを抱えてたいので、このような教育を実施出来て大変うれしかったです。

会議室を少し見学させてもらうと事務所メンバーが手を動かしながら、教え合ったりしている姿を見ることができました。

個人的な感想ですが、教育終了後は、従業員同士の会話も増えて、少し職場の雰囲気が良くなった気がしました。

私が入社したときに、経理内のメンバーが従業員に向けて教育などをやっていたことを思い出し、

教わる方ももちろんですが講師も勉強になったという意見がよみがえりました。

今後も従業員同士が教え合って、協力し合う場をタイ社内でも作って、

もし会社を去らなくてはいけない人がいたとしても、タイ社に入ってよかったと思える経験や思い出を提供していきます。

「日本人が海外で最高の仕事をする方法 ― スキルよりも大切なもの」糸木 公廣さん著書

◆肯定は出来なくても尊重は出来る

インドにはカースト制度が今も存在する。

ヒンドゥー教における身分制度で、生まれながらにして人をいくつもの階級に分けるもの。

こうした文化に触れた時私たちはどう振る舞えばいいのか。

カースト制度自体はよいものと思えないが、それを根強く保とうとしている現地の人々の感覚を理解することが大切。

「なぜインドの人たちは今でもカーストにこだわるのか?」という問いにあるインド人男性はこう答えた。

「あなたは浴室にある風呂桶を食卓に置きますか?どんなに奇麗に洗ってあっても風呂桶にサラダが盛られていたらどう思いますか?」

インド人にとってカーストは食卓には食器を置くもので、たとえどんなに洗っていても風呂桶は置かない、

というのと同じぐらい当たり前の「モノが本来あるべき場所」にある感覚なのだ。

カーストの序列に反することは、「風呂桶がサラダに盛られて食卓に置かれている」ような感覚になる。

現地の文化を尊重するということは何もそのすべてを肯定することではない。

世界は多様性に満ちていて、様々な「違い」は依然として存在する。

私たちのできることは、その違いを無視するのではなく、

ありのままを認識し「違い」を壁や溝にするのではなく、

相互理解の入り口として、可能であれば「違い」をポジティブな方向に活かすこと

現地での仕事は現地を知り、現地に根差すことから始まる

現地のやり方・考え方を尊重し、敬意を持って接することが大切

現地社員やビジネスパートナーとの関係を深める上で「文化」はよい入り口になる

学んだこと

→監査部監査での指摘や税金の還付の状況など、タイと日本の「違い」を痛感しております。

監査部の指摘も日本では当たり前と思われていることも、タイでは当たり前ではないということも多く、

すべてを日本のように統制する難しさや必要性についても差があると感じました。

税金の還付についても、日本では書類が揃い問題がなければ、当たり前のように還付をしてもらえるが、

タイやカンボジアでは国の財政事情や文化的背景から、日本の当たり前が通用しない。

そのためには、「違い」を無視したり、壁を隔てるのではなく、ありのままを認識する。

そしてその違いをお互いを理解して、尊重をしながらも、お互いのいい点を参考にしながら解決してくことが大切だと思いました。

「インドのカーストは悪いもの」、「タイでの税金還付が遅いから仕事をするべきではない」と一辺倒に考えるのではなく

違い」をポジティブな面からも見て、その国ごとに対応策を考えていこうと思います。

日本からの要望についても、タイの事情もしっかりと説明して、対応をしていきます

この度も最後までお読みいただき誠にありがとうございます。

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