こんにちは。
モコパパです。
今回は、海外赴任2か月前ということで、「事前に何をしておいた方がいいのか」「現地に赴任したらどのようなことに注意をすればいいか」ということを、東海林 健さんの著書「ゼロからの海外赴任徹底ガイド」を参考に海外赴任の準備や心構えをご紹介いたします。
著者の東海林さんは、アメリカとベトナムで海外転勤を経験されている方です。
また本書で学んだ内容やアドバイスを、私が現在海外転勤をしている友人から聞いたことなども、コメントで追加してご紹介しております。
より具体的な内容も織り込むことで、理解がしやすいように心がけました。
現在の私の状況です。
7月17日に単身でのタイに赴任をし、その2か月後に家族が来るというスケジュールで現在動いております。
現在タイで業務をしている方(Yさん)との日程の調整をすり合わせて、日本の上司からも帯同のスケジュールの案について了承をもらいました。
これから海外転勤を予定しているから、希望している方の参考になれば幸いです。
「異文化適応曲線(U字曲線)」というものがあることを知っているだけでも、赴任期間中の精神の乱れに対応できると思います。
お忙しい方は、ぜひ赴任後の心理状態の変化を理解するの「異文化適応曲線(U字曲線)」だけでも読んでいただけると嬉しいです。
第1章 海外赴任前に必要な準備
就労ビザ取得に向けた準備
引っ越しや出国日等を設定し、準備をする
出国予定日は2023年7月17日
会社の推薦状、大学の卒業証明書等など必要になる場合がある
タイの場合は、英文の大学証明書の発行が必要になるようです。
赴任先生活の環境の確認
語学取得等の理由で日本人コミュニティから距離を置くのお勧めしない。
日本人コミュニティの情報網は非常に広く深いので、海外生活を安全に過ごし、かつエンジョイするうえで、必要不可欠。家族帯同はセキュリティ上の理由からも日本人が複数住むマンションをお勧め。
- セキュリティ対策(ロビーや受付がある)
- 身体をを動かすな場所(ジムやプール)
- 日本食レストランや日本商品が買えるスーパーへのアクセス
- 日本語が通じる病院へのアクセス
- 職場、教育機関へのアクセス(通勤が楽、スクールバスが止まる等)
- 家事サービスが含まれているところもある
せっかくだから、日本人が少ないところに住んで、過酷な状況に追い込んでやろう!
そう思ってましたが、幼い子供もいるため、日本人が多いところがよさそうですね。
会社規定では、個人負担の金額は平米数に単価かけて計算がされるため、家賃を下げるために郊外に行くことはあまり意味がない感じでした。
現在は、バンコクのトンローかプロンポン周辺に住むことを検討しております。
家族帯同の確認
帯同を決断した場合は、妻や子供の健康管理、特にメンタルヘルスはご主人が面倒を見る責任があることも意識
ここ重要ですね!家族について来てもらう!そういう意識を持って、心身のサポートをすること。
最初は仕事で忙しいかもしれませんが、仕事100%にならないように家族にも意識を向けます。
引っ越し、その他必要準備(健診、予防接種、国際免許取得等)
早めに引っ越し業者との日程を決定する
航空便は1週間、船便は2か月程度かかる場合もあり
自分の洋服もだけど、家族の夏服とか家族が来てすぐ使いたいものは、単身赴任の時に送ったよ
ワクチンは出国前に複数回接種する必要があるので、スケジューリングに注意し、出国後も引き続きワクチン接種が必要なケースに備え、受診機関に英語のワクチンカードをもらい忘れずに渡航先に携行する。
ワクチンが接種できる病院は限られているので、自宅や会社から近いところにない場合もあります。私の場合は、会社から自宅が1時間ほど離れているので、妻や子どもが同じ病院で接種することもあるため、なるべく自宅から近くの病院を探しました。
初回の支払額は11万円(大人二人、子ども一人)!!カード払いができる病院がよさそうですね。
海外送金可能な銀行口座の開設
家族帯同の場合は、生活費、教育費、旅費等で急な大型出費が必要なこともある
私がメインで使っている楽天銀行は海外送金が可能なようですが、送金目的などの初期設定などは必要なようですのです。
事前に登録を手続きを済ましておくことがよさそう。
家を借りるのに一時的にデポジットを支払ったり、幼稚園や小学校の入学金を立て替えたりしなくちゃいけなくて、タイバーツがなかなか貯まらないから、資産運用がなかなか始められない
語学、その他の学習事項
語学は基本的に海外赴任以降に本腰を入れて学習するのがいい。
赴任準備を優先するべき。現地に行けば徐々に身についていくため。
※海外赴任者セミナーについて企業 名
クロネコヤマトセミナー:https://www.y-logi.com/service/kaigai/information/seminar.html
日本通運海外生活 サポート:https://www.nittsu.co.jp/kaigaihikkoshi/
タイ語は話せなくても、仕事はできるよ。
タクシーを乗ったときなど、英語が通じなくて困ったこともあるけど、グーグルを翻訳を使ったりすれば、コミュニケーションは取れるよ。
私は現地の言葉を使って、コミュニケーションを取れた時にとても嬉しく感じます。そのため時々Youtubeを見て勉強をしてます。
タイ文字を先に覚えた方がいいということで、タイ文字の一覧表を印刷して、家の目のつくところにおいてます。
赴任後の心理状態の変化を理解する
異文化適応曲線(U字曲線)
- ハネムーン期:見るものすべてが新しく、興奮と期待でいっぱいな時期
- カルチャーショック期:思っていた期待が失望に変わり、異文化へ敵対心を持つ時期
- 回復期:見えていなかった文化への適応が始まり、孤独感や焦燥感が薄れす時期
- 適応気:異文化適応がほぼ完了し、新しい習慣を受け入れ、楽しむことが出来る時期
カルチャーショック期はかなり精神的に落ちる
職場では、上司や部下に対する不安がこみあげて、日常生活でもイライラしやすくなる
業務面では、日本の緻密な仕事の進め方とのギャップが大いに目に付くようになり、現地社員に対して腹を立てるけーづが頻発する
対処方法は、定期的に体を動かす(ジム、プール)や趣味や学習の時間をスケジュール化する(習い事、自己啓発など)
家族帯同が近い場合は、カルチャーショック期が重複しないように赴任時期をずらすことを検討するといい
特に奥さんや子供に対しては、ハネムーン期に習い事のセットアップをしておくことが理想的。家族の健全な精神状態維持のため、始めは出費を惜しまない方がいい
4段階の気持ちの変化があることは、知らなかったです。
気持ちに変化があるということを知っておくだけでも、カルチャーショック期になったときに、心の準備もできるので、知っておくだけでも大変役に立つと思いました。
カルチャーショック前に、定期的な趣味や学習、コミュニティの参加をして、カルチャーショック期を乗り越えらえるようにします。
第1章のまとめ
赴任までの時間は限られているので、ビザ取得を最優先に動きつつ、その他の準備を並行して進め、抜け漏れのないように、効率的に準備を進めることが重要
現地居住先は日本人が住むようなセキュリティ面とオフィスや教育機関等へのアクセスがいい場所を選ぶのがポイント。家族の心身ケアをすることも忘れずに。
第2章 現地赴任後の生活立上
居住先の必要な家財の決定、手配
水回りのチェック 水の色・水圧等
基本的には家具家電付きのレジデンスをおすすめ
居住先国での必要の取得手続き(労働許可証、運転免許など)
労働許可証がないと居住証明(レジデンスカード)や銀行口座の開設ができない
家族の受け入れにも、自分の就労ビザや労働許可証が前提となるため家族の赴任タイミングを意識する
現地銀行口座の開設
銀行口座は就労ビザや労働許可書等の取得に1,2か月は開設できない場合がある
1か月分の生活費は用意しておく
現地口座取得後は、現地通貨銀行決済のクレジットカードを作成することが出来る
在留届の提出
日本ライセンス(パスポートや運転免許)の更新(随時)
来年更新のために免許の更新を前倒しでやったよ。
生活リズム、ルーティンの設定
- 身体を動かすために必要な準備(スポーツ用品類)
- 日本人コミュニティへの参加(趣味サークル等)
- 英会話などの自己啓発環境の整備
カルチャーショック期になる前に「この曜日はこれをやる」といったスケジュール化が重要になる。
「体を動かす習慣」を癖づけることが重要であり、精神的に落ち込んだ時のリフレッシュにもなる。
仕事の関係などで、休みの日はゴルフやることも多いよ。
単身赴任期間中にゴルフの道具は持って行った方がいいかも。
家族受け入れにあたっての準備
家族の受け入れは赴任から最低2か月程度あける
- 家族の居住に当たって必要なライセンス類の準備
- 引っ越し関連手続き
- 学校への入学手続き
- 習い事などの手配
- 家族の移動手段の手配
自分のライセンス取得期間+家族のライセンス取得期間が家族赴任のタイミング(家族の就労ビザ等は自分のライセンスが終わっていることが大前提)
赴任後に必要な荷物はあらかじめ先に赴任する際に荷物に持っていく
子どもの愛用しているものは可能な限り日本から持っていく
家庭内ではできる限り日本に近い環境づくりをして、ホームシックを最小に抑える
インターネットなどで学校の情報は入手し手続きを進め、可能な限り実際に学校へ赴き内見をする
当初は、私が赴任する同じタイミングで家族もタイへ行くことを計画しておりました。
しかし本書のアドバイスをもとに2か月程度あけることにしております。
会社の規定でも「赴任から原則2か月以上あけるように」と書いてありました。
この2か月の間に、住居・保育園の準備を進めます。
赴任後ホームシックにならないように、家庭内は日本に近い環境づくりを意識します。
第2章のまとめ
必要なライセンス取得を最優先に進めながら、銀行口座を開設する
早めの生活リズムやルーティンを設定しておくことで、カルチャーショック期を最小化し、安定した生活を送ることが出来る
家族帯同の場合は、事前に教育機関や習い事の入会を事前に段取りしておくことが重要
海外赴任は立上が重要であり、立上が上手くいけば生活がうまく回り始めるので、赴任直後の気分が高揚している期間に漏れなく準備を進める
第3章 海外業務で心がけておきたいこと
ミッションを再確認、明確化する
赴任後、改めて現地状況を確認し、本社側の期間、現地会社側の方向性の双方を理解したうえで、海外赴任期間の自分のミッションを書き起こしておく
第一印象の重要性を意識する(握手、挨拶、他)
- 日本人の代表として、その国に赴任していることを意識
- 力強く握手する
- 初対面の挨拶では、笑顔を交えつつ、可能な限り現地語で挨拶で
- 手土産は必須
現地社員への敬意、猜疑心をバランスよく保つ
現地社員の指導が必要になる場合は、複数社員の前での指摘は避けたほうが良い
現地社員の指導法については、前任者に注意深く確認しておくこと
現地社員の離職は仕方ないと思う
嫌な業務の一つとして、現地スタッフとの給与の交渉がある。
現地スタッフは、日本と違い、自分の給料が低いと感じたら、離職を引き合いに交渉を行う。
日本には愛社精神と言うのがあるから、辞めたいとは上司になかなか言わないと思う。
しかし香港の人は、「給料が上がらないなら辞めるよ」と普通に言ってくる。
現場を常に把握する努力をする
本社とのコミュニケーションでは中立的な立場をとる
日本での常識に重きを置いて判断を下すと、どうしても軋轢が起こるケースがあります。現地キーマンとの意見交換を継続しつつ、繋がりのある現地企業等もベンチマークしながら、本社・現地双方にとっての最良解を模索する必要がある。
詳細にとらわれ過ぎず、中長期的かつ俯瞰的な目線を持ち続ける
自身の活動記録をとる
海外赴任は、期間有限である事を意識しておく。そして、自身の業務や生活の中での気づき等を可能な限り記録しておく事も、海外生活の振り返りや、後々のキャリア形成に役立つ。
業務面では、月次や四半期ごとにレポートを作成し、自身が注力した業務や、その中での心理状態を書面に残しておく事をお勧めします。自身の業務の棚卸しにもなりますし、後任への業務の引き継ぎなどでも役立つ。
資料や書面と言う形で、ご自身の活動記録を残しておく。
このブログを通して、海外業務や生活を残していき、自分自身だけではなく多くの人に役立つ情報発信をしていきます。
何事にも完璧を求めず、過度な期待を持たない
「こんなもの」という精神を忘れずに、完璧主義や過度な期待を捨ててください。ご自身の心身の健康維持のためにも、ある程度の諦めをもつ事が、重要。
経営層として赴任される場合は、極めて重要度の高い業務を除いて、ご自身で手を動かす事はなるべく避け、アウトプットの質を下げてでも、思い切って現地社員に業務を割振り、完結させる事も、社員を成長させる上で有効です。
赴任当初は、部下とのコミュニケーションが上手くいかず、全然仕事をしてくれなかった。
全部自分でやってやろうと思い、自分でやったみたが、上手くいかずに、社長や取引先からもクレームが来て、精神的にかなりヤバかった。
自分でやった経験が活きていることもあるが、部下にいかに仕事をお願いする重要性も学んだよ。
第3章のまとめ
自身のミッションを明確化、第一印象の重要性を意識する。
赴任初期は現地社員へ敬意を払い、日本との勝手の違いは、可能か限り許容することで、心身の平穏を保つことが出来る
駐在員として、日々の業務に追われるのではなく、中長期かつ俯瞰的な視座を持ち続けると同時に、現場状況に対しても理解を深める努力を怠らず、業務を進める意識をする。
まとめ
- スキルアップ(語学やグローバル視点でのビジネス理解)
- 人脈の充実(海外赴任では、現地社員だけではなく、日本人駐在員同士の関係性を深められることも大変貴重である。日本人繋がりを活かして、新たなビジネスモデルを練ったり、形にできたりするケースもある)
- 異文化適応力(メンタルタフネス)
これらの成長は、決して本人だけではなく、帯同する奥様や子供にも同様に当てはまる。もちろん日々の慣れない環境下で、家族に負担を強いる部分もあるが、それ以上に得られるものがあると確信している。
家族との一丸となって海外生活を乗り越えた、という一体感は家族の絆をさらに深める貴重な体験になる。
海外赴任という経験は、キャリアの構築というメリットだけではなく、乗り越えたときに家族との絆もより強くなっていると思いました。
きっと私だけではなく家族にも人生の中で、とても貴重な経験となるはずです。
この度も最後までお読みいただきありがとうございました。
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